井門 隆夫(いかど・たかお)
(株)井門観光研究所、高崎経済大学地域政策学部観光政策学科教授
もう9回目なのですね。毎回応募していただく皆さまには、日本の旅を盛り上げていただく上でもたいへん頼もしく思っております。たとえ受賞とならなくとも、そのアイディアに触れることはお客様同様、審査員も楽しみにしておりますので来年度の応募も心待ちにしていたいと思います。
また、鉄旅受賞のニュース性が増すことで、仕入力や交渉力に良い影響があるとすればこの上なく光栄です。
旅行業が単なる手配屋で済んだ昭和から、団塊の世代頼みの包括旅行が売れた平成を超え、令和になりいよいよ旅行業の存在価値が問われるのは間違いありません。日本の鉄道が、世界有数のコンテンツとなりインバウンドでにぎわうのはもちろん、多拠点勤務・多拠点居住のための移動手段として等、あらゆる世代に向けて新しい使い方を提案する時代になってきたと思います。単なるレジャー使いではない新しい活用のアイディアにも期待していたいと思います。