
少々天候が悪い中であったが2月6日(水)、大宮・鉄道博物館にて「鉄旅オブザイヤー2018」授賞式が行われました。

旅行会社からは16社104作品、一昨年から創設した一般部門からは72作品の応募をいただきました。それぞれグランプリ、ベストアマチュアに選ばれるのはどの作品でしょうか。冒頭は髙橋実行委員長からご挨拶をいただきました。
鉄道各社がさまざまな魅力ある観光列車を投入し、鉄道旅行のファン層が広がっていると思う。これはJR各社及び旅行会社の努力の結果であり、今後もさらに拡大していきたいと考えている。
また今回一般部門については幅広い層から応募をいただいており、旅行会社を含めて魂のこもった商品が出揃ったと思う。
次年度以降も引き続き鉄旅オブザイヤーにご支援賜りますようお願いいたします。

では授賞式に移ってまいりましょう。
最初に一般部門、ベストアマチュア賞の表彰です。
学校の授業でこのアワードを知り、鉄道のことはあまり詳しくはなかったが、
企画エリアであるJR九州杉谷課長からは、
JR九州「或る列車」オリジナルボールペン、JR九州「ななつ星 in 九州」オリジナル「ななつ星カレー」、「ななつ星ビーフシチュー」が
記念品として贈呈されました。
次に旅行会社部門の表彰です。
まず最初に最終エントリー作品それぞれの担当者がプレゼンテーション

老朽化により定期運行を行っていなかった「旭山動物園号」を特別貸切。12月1日に機関誌「旅の友」にて掲載、3月4日、11日の2本を完売した。車内でのイベントでは当社スタッフが着ぐるみを着て行った。お客様の声として、「過去に乗ったことがあり、孫も乗せてあげたかった」「なくなってしまうのはさみしい」などの声をいただき、今後もこのようなお客様の心を動かすツアーを企画していきたいと思う。

5年目を迎えた「コンチェルトシリーズ」の第23弾。山陰DC開催にあわせて運行を開始した「あめつち」、一畑電鉄のおもてなし列車、「丹後くろまつ」などの食事自慢の列車を貸切。山陰の自然や歴史文化を地元の方と交流しながら学ぶプランを企画した。恒例のサプライズ企画はご縁バス「しまねっこ号」を特別貸切、現地の魅力を発信した内容となった。
動く列車の中から、車内に流れる音楽に合わせて打ちあがる花火を観賞。車内では地元名産品をお客様に手渡し。また三陸鉄道のレトロ列車を貸切。こちらでも手作り感のあるおもてなしでお客様に喜んでいただいた。今回の企画はJR東日本様や洋野町の皆様に大変お世話になった。今後も地域活性につながる企画を継続して造成していきたい。
下今市~鬼怒川温泉間を「SL大樹」で往復。車内でビールを配布したが、冷たいビールにこだわって、保冷車をレンタル、直前に配布することで呑み鉄ファンの要望に応える企画となった。汽笛にあわせて花火が打ちあがるなど、演出効果にもこだわった。
只見線が縁でカップルとなった二人から「只見線で結婚式をあげたい!」との声を受け、二年がかりで造成に取り組んだ。只見線を「TDL(只見線ランド)」というテーマパークにしようというコンセプトのもと企画内容を練り上げ、結果4組が結婚式を執り行い、バス24台、1,139名の集客という、他に類を見ないツアーが実現した。では、各賞の発表です!
鉄旅にかける他の旅行会社の皆様の情熱に感化され企画をした。
3年連続でこの賞を受賞することが出来て大変嬉しい。
以前JR北海道に勤務していた時は、毎日この列車は満席でなかなかお客様の要望に応えられなかった。
音楽と花火が上がるタイミングが合うかどうか、当日まで本当に不安であったが、
地域をつなぐ企画を今後も続けていきたい。
審査委員長 芦原 伸さん (「旅と鉄道」名誉編集長、日本旅行作家協会常任理事)からもコメントをいただきました。
今回で8回目のアワードとなりますが、今回は総評が出来ないほど充実した作品が多くあった。
前回も申し上げましたが、我々メディアが通りこされ、追いつけない状態にさらに拍車がかかったように思う。
鉄旅がテーマパークのような時代になり、ひとつひとつが深くつくりこまれた短編小説のようである。
来年はどこまで進化していくのか、逆に不安になるぐらいである。
さて表彰式のあとは特別企画。昨年同様、今回の司会である久野さん、吉川さん、そしてホリプロマネージャーの南田裕介さんによる「平成の鉄道ニュース」

番外編として
吉川さんは「タモリ電車倶楽部発足」(2006年)
久野さんは「鉄道とファン大研究読本」発売(2018年)
南田さんは「高校入学し毎朝221系で通学」「桜井線で105系電車 平成時代全部走る」
「切符の台紙が緑から青へ」
などMCそれぞれのニュースを紹介いただいた。
