今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
旅行会社部門 グランプリ
"通常は運行していない貨物線も走行!
~お座敷列車「宴」利用 東京・神奈川・千葉の1都2県貸し切り列車でぐるり周遊・日帰りの旅" ~
● 企画趣旨&アピールポイント
通常、貨物専用線として運用されている「新金貨物線」「常磐貨物線」「東海道貨物線」「高島貨物線」に乗り入れ、絶対に見ることが出来ない車窓を満喫、さらには「りんかい線」からの「京葉線」、「横須賀線」からの「根岸線」といった、こちらも今では運行のない路線を満喫して頂く。車両にもこだわり、前方後方共にガラス張り、通常よりも窓ガラスが大きいお座敷列車「宴」を使用して、より楽しめるよう配慮した。またお土産としてオリジナル「サボ」をご用意。色にもこだわり宴色(紫色)にした。さらには、今回走行する発着時間を記載したルートマップ、透かしにCTのロゴと日付、ナンバリングを入れた硬券(弊社社員が手分けして撮影した貨物線沿線の写真の台紙付)をサプライズのお土産とした。運行が決まりプレスリリースをしたところ、多くのメディアより問い合わせがあり、翌日にはTV東京様の取材を受け、私が小さい頃に車で水戸街道を通る時に「新金貨物線」の踏切を横切るのに、何でいつもここは電車が通らないのか不思議に思っていたこと。そして成長してそれが貨物専用線とわかり、旅行会社に就職したのでいつかそこに列車を走らせてみたいと思い、やっとの思いで実現できた企画であることを話をさせていただいた。メディアの方々は「四季島」や「瑞風」の豪華寝台特急が騒がれている中、お座敷列車を使い通常20分で行ける「池袋ー品川」を約7時間もかけて走る事に驚いていたが、私にとっては夢のような7時間であるとお答えした。
● 企画者の裏側!(苦労話、こぼれ話)
新商品を企画するにあたり社内でプレゼンをしたが、鉄道好きではない方になかなか理解してもらえず会社内部で苦戦した。絶対に売れる自信があったのでWEB製作にも携わり社内を説得し発売にこぎつけた。最初の予約者は7月15日・22日の両日に申し込んでおり、それを見て自信が確信にかわった。その後、メディアへの露出効果や鉄道好きな方にSNSで取り上げて頂き、600名様のキャンセル待ちとなり、JR様に再度交渉して10月に追加設定を行うまでになった。全出発日に参加された方もおり、鉄道好きな皆様の熱意を非常に感じた。12月以降も同区間や違う貨物線を利用するコースを違うお座敷列車でも実施する事が決定。
● 参加されたお客様からの感想やツアー同行社員のご感想など
<お客様の参加アンケート:原文ママ>7月15日 土曜日の「貨物線、宴の旅」では大変お世話になりました。大塚さんがテレビ東京のインタビューで「夢のような7時間」とおっしゃられていましたが、どうやら本当に、その「魔法」にかかってしまったようです。私は神奈川県中央部在住で、帰り道は品川から東海道線を利用して帰ったんですが、さっき「宴」で見た景色を、いつもの路線で見ていくうちに、魔法が解けて現実に引き戻されていく、私にとって残酷な時間となった気がします。新宿から小田急ロマンスカーを利用して帰れば、もしかしたら「夢のまま」帰宅できたかも知れません。翌日は、約束があり出掛ける予定があったのですが、「大塚さんマジックロス」に陥り、何もする気がなくなり予定はキャンセルしてしまいました。
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旅行会社部門 準グランプリ
出発進行!読売旅行貸切 銚子電鉄七夕列車と 銚子・夏のおもてなし
● 企画趣旨&アピールポイント
①銚子電鉄を盛り上げたい!(懐かしさや風情を意識)
 懐かしい硬券を全員に配布、用意した切符は「上りの銚子行き(=上り調子)」、硬券に懐かしく改札、途中駅では銚子電鉄のヒーロー・ゴーガッシャーがお見送り、車内ではお客様を盛り上げるガイドさんの案内、七夕の飾りつけ、銚子駅では七夕らしく浴衣でミス銚子電鉄七夕列車のお見送り、ぬれ煎餅のプレゼント

②銚子をもっと知ってもらいたい!(銚子は海だけではない!)お客様への銚子からのふるまいとして銚子名産「とうもろこし」「トマト」「スイカ」をご用意、銚子大漁節の披露

③銚子にお金が落ちるように(WIN WIN)
お食事は銚子市内にバスごとに分散。お買い物券をお一人様300円配布し、ウォッセにてお買い物をしていただく。
● 企画者の裏側!(苦労話、こぼれ話)
  • 以前からツアーでご縁のあった「銚子水産観光株式会社」からご紹介いただき、農産物のおもてなしや伝統芸能の披露などを用意することができました。市内での食事場所の確保が大変で市議会議員の皆様にご紹介いただいたり、市内の食事場所を1軒1軒まわって予約させていただきました。
  • 銚子電鉄を全区間乗車していただくため、もともと観光バスを停める場所がないところに「銚子電鉄が盛り上がるなら」とのことで、バス乗降用の駐車場を貸していただけることに。地元の皆様の「銚子電鉄愛」に感動。
● 参加されたお客様からの感想やツアー同行社員のご感想など
お客様からは「約20分という長くもなく短くもない、ちょうどいい時間で、電車を堪能できた」「銚子の皆様の温かさ、おもてなしが伝わった」「手作り感の伝わる車内装飾に親近感がわいた」など、銚子の観光名所などを堪能いただく以上に、銚子の皆様の温もりを感じていただいたご様子でした。

また銚子電鉄の皆様の負担にならないよう、お客様の誘導やバスの誘導、ホームでの誘導など、同行の添乗員だけではなく弊社社員10名以上を動員して、安全運行できるようお手伝いをさせていただきました。深夜の車内の飾りつけやヘッドマークの作成など、銚子電鉄の皆様には本当に社員一同感謝しております。
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旅行会社部門 審査委員特別賞 
赤い風船45周年 JR東日本×JR西日本×日本旅行共同企画 
団体貸切!北陸新幹線で行くJapanese Beauty Hokuriku~日本の美は北陸にあり~
● 企画者の裏側!(苦労話、こぼれ話)
もはや日本旅行のお家芸でもある臨時列車内でのイベントについては、今回も盛りだくさんの企画をご用意。『列車の中から北陸の魅力に浸っていただく』ことをスローガンに、トンネルが多い路線でもお客様を飽きさせない工夫を凝らした7種類のイベントを実施しました。

①金沢の伝統工芸「金箔」貼り体験セット付。③北陸3県のお菓子をご賞味③あわら温泉女将の会による北陸銘酒の振る舞い酒 ④富山・五箇山「こきりこ節」の民謡と触れあうひとときを演出⑤女性専用車両をご用意⑥北陸3県の銘酒が集合!利き酒バー車両をご用意(※専用車両で実施)⑦お楽しみ抽選会を実施(復路のみ)

揺れる車内での金箔貼り体験や利き酒提供など、通常は不可能と思われるメニューばかりでしたが、長年培ったノウハウを活かし、且つ地元関係者の皆様と相談しながらイベントを開催することができました。
● 参加されたお客様からの感想やツアー同行社員のご感想など
企画する上で最も注意したのは、『北陸三県』の素材活用。石川県だけでなく、富山・福井の着地素材の魅力を旅行商品を通じて多くのお客様に体験していただくことが、今回のツアーの最大の目的でした。列車内のイベントについてはお客様からも高い評価を頂き、特に7号車で実施した「北陸3県の銘酒利き酒コーナー」は常にお客様でごった返している状態で、準備したお酒・おつまみが金沢到着までに全て無くなるほどの盛況振りでした。終点の金沢駅では、地元行政や観光関係者による盛大なお出迎えをして頂き、メディアにも多数とり上げられたことで、少しでも北陸エリアの魅力発信に貢献できたのではないかと思っています。
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旅行会社部門 DC賞 
中国鉄道コンチェルト 第5楽章 山口DC特別企画 
~“篠目の奇跡”の目撃者となる。懐かしき客レでめぐる西日本セレナーデ~3日間
● 企画担当者より
鉄道ファンにおくる個人では実現不可能な夢の列車旅「鉄道コンチェルト」シリーズ第17弾としてJR西日本とタイアップ。山口DCオープニング記念特別企画として造成。DC期間全体ではなく、あえてオープニング初日に絞った切り口で展開。

①きっぷ確保困難な「SLありがとうレトロ客車」、「山口DCオープニング号」といったオープニングイベント列車に乗車。
②篠目駅での新旧「SLやまぐち号」車両が世代交代する歴史的瞬間に立ち会い。
③中国地方を代表する秘境ローカル線である三江線や木次線の乗車と到達困難な秘境駅で乗下車。

「12系レトロ客車」「オリジナル12系」「12系おろち仕様」と西日本に残るハイケンスのセレナーデを存分に堪能できる構成。DC開幕初日の祭り感を味わいながら中国地方の魅力を同時に体感できる西日本の鉄道名所を3日間に凝縮。単行が基本のローカル線やバスがそもそも通行不能な駅が存在する為、少人数ツアーで構成。結果としてシリーズコンセプト通りの内容と満足度得て、DCオープニングを飾るPR効果に寄与した。
● 企画者の裏側!(苦労話、こぼれ話)
出発およそ1ヶ月前にオープニング記念列車が発表され、そこからの仕入れ・造成・販売と超短期間販売ながら、タイトルだけでツアーイメージが浮かぶお客様をターゲットにWEB集客で催行。二度と無いであろう西日本客車列車オンパレードの1日に徹底密着。シリーズ恒例の隠し要素として、今回は福塩線の備後矢野駅へご案内。名物の「福緑阡うどん」をお召し上がりいただいた。団体ツアーでは困難な行程や要素をあえて積極的に組み込みあくまでツアー形式に拘ることでシリーズコンセプト通りの鉄旅を実現。
● 参加されたお客様からの感想やツアー同行社員のご感想など
「この時代に二度と無いであろう最高の1日を満喫できた」「三江線の乗車だけでなく秘境駅に行けて良かった」といったお声を頂戴した。特に隠し要素で組み込んだ備後矢野駅は大好評。アクセスの難しいエリアを同時に訪れる強みはツアーならでは。内容上、流用不可能なコースではあるが参加者の秘境駅めぐりの要望も強かったため新たにこのエリアの続編を造成。DCをきっかけとした新しい価値創造に繋がった。
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旅行会社部門 ルーキー賞 
サンライズ出雲で行く 懐かしの京王線車両を訪ねる
奥出雲路の旅 一畑電車・絶景おろち号・廃線間近 三江線と世界遺産 石見銀山 4日間 
● 企画趣旨&アピールポイント
昨年に引き続き、地方へ譲渡され今なお現役で活躍、名車両といわれた「旧京王5000系を訪ねる」をテーマに設定。今年は鉄道ファン以外の方も誘客できるよう、観光要素も重視しました。人気の寝台列車「サンライズ出雲」で神々が集う地「出雲」へ。出雲大社へ参拝後、旧京王5000系カラーの「一畑電車」を貸切運行。旅の思い出に国内最古級の「デハニ50形」の体験運転もお楽しみいただきます。電車は宍道湖を車窓で眺めながら水の都「松江」へ、国宝「松江城」等市内を自由散策します。翌日は絶景の観光列車「奥出雲おろち号」に乗車。車内では駅ごとに登場するご当地の味、奥出雲の美味を堪能。車窓を眺めながら観光列車をお楽しみいただきます。下車後は世界遺産登録10周年迎えた、「石見銀山」を電動自転車等で自由観光。宿泊は山あいのかくれ里「旭温泉」。夕食後神社の神楽殿で今回のツアー限定「石見神楽」を特別に観賞します。最終日は2018年春廃線が決定。鉄道ファンも注目の「三江線」を貸切運行。沿線魅力化実行委員の方のご案内を聞きながら、雄大な自然美の中を運行します。途中駅での「マルシェ」開催等地元の方々とのふれあいも楽しみです。  鉄道素材:■サンライズ出雲(人気の寝台列車) ■一畑電車(旧京王5000系貸切運行・デハニ50形体験運転) ■奥出雲おろち号(絶景の観光列車) ■三江線(2018年春廃線決定。鉄道ファンも注目。貸切運行) ※鉄道の魅力と山陰地方を代表する観光素材を融合し「鉄旅」の魅力を発信、販売に努めました。

観光素材:
■出雲大社(縁結びの神様として有名) ■宍道湖(夕陽が美しい湖沿いを貸切列車運行) ■松江市内(江戸情緒を色濃く残す市内を自由行動。国宝松江城等) ■石見銀山(世界遺産登録10周年、銀山坑道跡や古い街並み等散策) ■旭温泉(山あいのかくれ里、良質な温泉と風情が楽しめる) ■石見神楽(地元の人々が大切に守り継ぐ伝統芸能。このツアー限定の貸切公演を観賞)
※昨年の審査結果を参考に「鉄道」だけではなく「観光」要素も重要視。又「奥出雲おろち号」車内でのご当地の味覚等、旅の楽しみを満喫していただけます。
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一般部門 ベストアマチュア賞
じゃんけんに負けたら強制下車★山陰本線でめざせ!途中下車の達人
● 企画趣旨&アピールポイント
このゲームの楽しみは、一般的なツアーでは見ることができない隠れた各所を自分で発見できること、そして、その体験を他の参加者と一緒に分かち合うことができることです。
最初にゴールした人が一番いい思いをするわけではありません。途中下車を楽しめた人こそ勝者、とも言えます。
設定したコースは、山陰本線のハイライトとも言える、白砂青松の小さな入り江とリアス式海岸が続く景勝区間。世界遺産・石見銀山の構成要素になっている温泉津も通ります。また1~2時間に1本の普通列車と、快速、特急列車が適度に走っていることも、ゲームを盛り上げてくれるはず。
一人旅でも団体旅行でも体験できない、出会いと驚きに満ちた途中下車の旅。ぜひ実際に企画したいです。

なお、今回は限定された対象地域の中からもっともゲームが楽しめそうな区間として山陰本線の出雲市~江津間を選びましたが、ほかの地域の候補として、肥薩線(吉松→矢代)、土讃線(伊野→窪川)なども楽しめそうです。
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一般部門 準アマチュア賞
ムスリム旅行者も安心、鉄道で行く日光・鬼怒川の旅
● 企画趣旨&アピールポイント
今日、訪日外国人旅行者が急増しています。その中で日本国内だけでなく海外からのお客様にも日光・鬼怒川エリアの文化や自然、そして日本の鉄道にもっと興味を持って頂きたいと思い、ムスリム旅行者をターゲットに企画を考えました。特急リバティ・東武鬼怒川線・野岩鉄道会津鬼怒川線・AIZUマウントエクスプレス・SL大樹・特急スペーシアに乗車し、日光・鬼怒川エリアの豊かな自然や見どころいっぱいの観光地を巡ります。また、ハラール食や礼拝についてなどイスラム教の決まりや禁止事項に細心の注意を払いつつ、ムスリム旅行者にとっての当たり前の環境を提供し、ストレスなく安心して日本の文化や日本の鉄道に触れて頂ければと思います。

1日目は、東武ワールドスクウェアや鬼怒川ライン下りなどの鬼怒川の観光地やレジャーを中心に、2日目は野岩鉄道から見える景色や日光の社寺、SLといった日光・鬼怒川エリアの自然と世界遺産、そして鉄道を中心にお楽しみ頂けます。2017年8月10日より運行開始したSL大樹については、1日目にSL展示館にて鬼怒川沿線地域のSLの歴史やSLの仕組みなどSLの魅力に触れ興味を持って頂いてから、2日目には実際に乗車しより楽しんで頂けるように致しました。今回は1泊2日の旅ではありますが、日光・鬼怒川エリアの鉄道を利用しもう1度訪れたいと思って頂けるような鉄旅を目指しました。
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一般部門 準アマチュア賞
【選べる出発・帰着】インスタ映えスポットも満載!良縁祈願・出雲大社と人気列車でめぐる山陰の旅
● 企画趣旨&アピールポイント
  • 多彩な列車に乗車できる
    →選べる往路・復路の列車(寝台車、新幹線)、個人では予約が取りにくく新型客車に変わったSLやまぐち号、ローカル線の一畑電車・特急(スーパーはくと、いなば)とバラエティに富んだを列車を組み入れた

  • 団体ツアーへの参加が少ない20~40代の1人参加を取り込む
    →縁結びの聖地である出雲大社の参拝、寝台車の個室利用、インスタ映えする観光地、団体ツアーでありながら選択項目(出発・帰着時間)や自由行動を組み込むことで新たな年齢層を獲得する。また、仕事が忙しい現役世代は事前に現地を調べる時間が十分でないまま旅行当日を迎えることがある。団体ツアーなら添乗員や乗務員に聞いたり、観光地が決まっているので、休みが取れた日にツアーに参加するだけで旅行を楽しむことができる。

  • 仕事が忙しい現役世代や遠方からでも参加しやすいプラン
    →これを思いついたきっかけは、地方に住む私の両親が参加するツアーを探しているとき、コース内容が気に入っても出発・帰着時間が合わずに諦めているのを見て、参加者が出発・帰着時間を選べるプランがあればと思った。
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