今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
旅行会社部門 グランプリ
通常は運行していない貨物線も走行!
~お座敷列車「宴」利用 東京・神奈川・千葉の1都2県貸し切り列車でぐるり周遊・日帰りの旅~
通常は乗ることのできない「貨物線」に乗ることのできるという、”特別感”のある企画である。570名の集客実績へもつながっている。

豊岡 真澄さん(元祖鉄道アイドル、ママ徹代表)
お座敷列車だけでもすごいのに、そこに貨物線をかけあわせてダブルで楽しめるなんてスペシャルすぎて文句なしの一位です!!
大塚 圭一郎さん
(共同通信社編集局経済部次長、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」執筆者)
一見すると割高ながら、秘めた商品性はコスパが非常に高くて参加希望者が殺到した鉄旅の「玉手箱」です!
キャンセル待ちが600人発生し、首都圏の運行だけで計1300万円を売り上げたのはホームラン級の成功で、そのできばえに「これこそプロの仕事だ!」とうならされました。
南田 祐介さん(鉄道好きマネージャー)
通常運行していないという非日常。お座敷列車という非日常。非日常が重なると伝説になり、あの伝説の旅、行ってたんだぜ!と自慢できる作品です。お土産や、パンフレットなども妥協なく、なんども思い出の中で楽しめる旅になったと思います。
グランプリ 評価グラフ
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旅行会社部門 準グランプリ
出発進行!読売旅行貸切 銚子電鉄七夕列車と 銚子・夏のおもてなし
「地域貢献」に寄与する魅力的な作品。自社マーケットの告知のみにも関わらず、約1,500名の集客実績をあげたことも高く評価。

栗原 景さん(フォトライター)
沿線の人々が鉄道に集まるだけでなく、電車のお客さんに、地元の人々と一緒に町の隅々まで訪れてもらうという考え方が新しいと思います。例えば「銚子電鉄が盛り上がるなら」と駐車場を使わせてくれた方。その方はきっと一銭のトクにもなっていないでしょう。銚子電鉄を媒体として、町ぐるみで盛り上げようという気概が素敵です。
崎本 武士さん(江戸川大学社会学部現代社会学科 准教授)
日帰りバスツアーの場合、鉄道を観光資源として考えると、乗車時間が余り長くならない方が良い場合が多い。その点、銚子電鉄は有名かつキッチュな魅力を持っている上、乗車時間が短いために観光客にとって負担にならない。銚子自体は日本最大級の漁港があるためそれを活かした観光地域活性化が望まれる地域であり、このような地域活性化にも貢献しうる旅行商品となる可能性を有している。
鉄旅ガールズ 磯村さん(鉄道好き女子)
鉄道界でも比較的近場の日帰り〜一泊ほどの消費が増えている今、時間内にどれだけ工夫を凝らし参加者を喜ばせる企画が考えられるかがキモだと思う。この作品は乗車時間、食、ふるまいのバランスがよく盛りだくさんで、観光もジオパークなど多ジャンルなのがよかった。私もこのツアーにぜひ参加したい。
準グランプリ 評価グラフ
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旅行会社部門 審査委員特別賞
赤い風船45周年 JR東日本×JR西日本×日本旅行共同企画
団体貸切!北陸新幹線で行くJapanese Beauty Hokuriku~日本の美は北陸にあり~
「北陸新幹線をまるごと貸切るのは初めての取り組みであり、メディアにも多数取り上げられた。北陸3県の魅力もまんべんなく楽しむことのできる内容である。

井門 隆夫さん
((株)井門観光研究所、関西国際大学人間科学部経営学科准教授)
新幹線を1編成貸切という企画力と販売力がなくては造成し得ない商品で、北陸三県のPRもぬかりなく、ローカル鉄道や観光列車も組み入れて、旅行会社商品としてのスケールを感じさせる商品でした。
矢野 直美さん(旅をしながら「撮って書く」フォトライター)
観光列車や地元の見所が満載の鉄道旅。鉄道ファンはもちろん、それ以外の方々も幅広い年代が楽しめ、かつ北陸という地域の魅力をふんだんに盛り込んだ地域密着型の企画が素晴らしいと思います。
大塚 圭一郎さん
(共同通信社編集局経済部次長、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」執筆者)
「日本の美」を誇る観光王国・北陸を堪能してもらおうと北陸新幹線の貸し切り列車で大勢の旅行者を送りつつ、車内での時間を活用した金箔貼りや地酒といった名産品の紹介、さらに顧客ニーズの多様化に対応して魅惑的な現地プランから選ぶことができ、秀逸な旅行に求められる三拍子そろった力作です!
審査員特別賞 評価グラフ
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旅行会社部門 DC賞
中国鉄道コンチェルト 第5楽章 山口DC特別企画
~“篠目の奇跡”の目撃者となる。懐かしき客レでめぐる西日本セレナーデ~3日間
個人では実現が難しい組み合わせを実現。作り手の創意工夫を感じる企画である。DCのオープニングとしてPR効果にも寄与した。

大塚 圭一郎さん
(共同通信社編集局経済部次長、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」執筆者)
鉄道旅行を楽しむ顧客のニーズを的確にくみ取った選球眼、東京発着で2泊3日の日程に盛り込む企画力、山口DCの記念列車といった“プラチナチケット”を手中に収めた手配力と三拍子そろった旅行会社のレゾンデートル(存在意義)を見事に体現した好企画。いい仕事してますね!
オオゼキタクさん(シンガーソングライター)
今を逃したら二度と行けないものは絶対押さえておきたい。でも中国地方の旧き良き鉄道を巡る旅のネックは列車本数。限られた日程で美味しいところを回りきる「旅づくり」はさすがです。
五十嵐 匡一さん(月刊「旅の手帖」編集長)
「SLやまぐち号」の新旧レトロ客車との対面や、個人旅行ではなかなか行程に組み込みにくい三江線や小野田支線の乗車など、鉄旅度満点の企画だと思います。また鉄旅度だけでなく、中国山地を縦断する木次線、三江線などをはじめとした、車窓も存分に楽しめる行程になっているところが好感度大です。
DC賞 評価グラフ
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旅行会社部門 ルーキー賞
サンライズ出雲で行く 懐かしの京王線車両を訪ねる
奥出雲路の旅 一畑電車・絶景おろち号・廃線間近 三江線と世界遺産 石見銀山 4日間
この地区の特色のある列車を味付けした魅力的な鉄旅作品。「列車に乗ること・見ること」鉄道へのこだわりはもちろん、地域の観光要素へも力を入れている。

芦原 伸さん(「旅と鉄道」統括編集長、日本旅行作家協会専務理事)
神話と伝説にみちた山陰地方は山深く、海あり、川あり。しかも民俗の深い物語が残された神秘的なエリアだ。ところが山陽、東海道筋とは違い、交通のインフラがネックで、なかなか思うような旅が実現しない。一畑電車、木次線「おろち号」、三江線というローカルな鉄道を活かしながら、出雲大社や石見銀山を訪ね歩くこのツアーは初心者、上級者を問わずお薦めしたい。
杉山 淳一さん(フリーライター)
観光客に大人気の出雲へサンライズで行く。奥出雲おろち号と三江線を組み合わせて、出雲路を満喫できるところもいい。これだけ盛り込めば懐かしの京王電車もかすんじゃうし、京王5000系を組み込む必要あるの? なんて思うけど、主催が京王電鉄系列で、京王電鉄沿線に住む人向けと言うことで納得しました。沿線の人々には、むしろ5000系と出雲というミスマッチがおもしろいんですね。
大塚 圭一郎さん
(共同通信社編集局経済部次長、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」執筆者)
京王グループの旅行会社らしく名車の旧京王電鉄5000系と一畑電車で“再会”できるのに加え、映画「RAILWAYS」に登場した旧型車両デハニ50形を体験運転でき、さらに廃止を控えたJR西日本三江線に乗車できるなど山陰の鉄旅の魅力を広く味わえる「懐石弁当」の趣です。かつて通勤通学などで京王の旧型車両を利用していた首都圏の参加者らが地方私鉄で頑張っている姿を目の当たりにし、その土地の鉄道の特色も味わえる趣向は好ましく、京王観光の持ち味として続けることを願っています。
ルーキー賞 評価グラフ
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一般部門 ベストアマチュア賞
じゃんけんに負けたら強制下車★山陰本線でめざせ!途中下車の達人
すごろくのような楽しさがあり、切り口が斬新である。自由気ままな途中下車の旅を、ぐるっとみんなで楽しめるイベント性のあるユニークな旅行企画である。

井門 隆夫さん
((株)井門観光研究所、関西国際大学人間科学部経営学科准教授)
じゃんけんという予測不可能な方法で途中下車が決まるゲームにおもしろさを感じました。偶然降り立った地できれいな景色を見るも良し、人と触れ合うも良し。じゃんけんで負けた回数が多いほど出会いも多くなるのではないでしょうか。最後まで残ってしまった参加者のために回収列車を考えられている点は旅行会社顔負けの設定であると思います。
鉄旅ガールズ 磯村さん(鉄道好き女子)
実際に行っていたゲームを基にしたということで鉄道好きの方にはかなり盛り上がりそう。強制的に降ろされた地で楽しめれば、非鉄も十分に満足できるので、遊び方のヒントはしおりなどで詳細を出してあげるといいと思います。
南田 祐介さん(鉄道好きマネージャー)
じゃんけんというシンプルなスタイルは、とても大事です。一日目に仲間になっていることも大事です。強制的に下車させられることでしか降りる機会のなかった駅に、何かが見つかるかもしれない可能性、これも大事です。夕方の回収列車を拍手で迎える姿がなんとなく目に浮かび、楽しそうです。
ベストアマチュア賞 評価表
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一般部門 準アマチュア賞
ムスリム旅行者も安心、鉄道で行く日光・鬼怒川の旅
「ハラル」の視点に注目した新しい切り口の企画である。日光だけでなく、色々な路線で可能性も広がる可能性も秘めている。

栗原 景さん(フォトライター)
世界的にハラル対応が進む今、ハラルに対応した鉄旅を設定するとこうなるという点で大変勉強になりました。多くの方に、ハラル(あるいは日本とは異なる文化を持つ旅行者の習慣)を知っていただくきっかけになる作品です。ただ、訪れるスポットに対する切り口・見方が日本の鉄道ファンの視点になっています。ムスリムの方々が日本の鉄道のどんなところに関心を持つのかを考察し盛り込むと、より素晴らしい作品になると思います。
杉山 淳一さん(フリーライター)
新しい視点を教えていただきました。
「こういう旅がしたい」ではなく「お客様にこういう旅を用意して、鉄道の旅を楽しんでもらいたい」というおもいが込められており、好感がもてました。
崎本 武士さん(江戸川大学社会学部現代社会学科 准教授)
ムスリム旅行者にとっての最大のリスクは食に於けるハラールであるといっても過言ではない。このツアーは一見ムスリムの食を主題としているように見えるがそもそもムスリム旅行者に対して鉄道旅行は一般的ではないことが多いと考えられるため、鉄道力よりもムスリムの趣向、特にハラールが充分に活かされた食が必須である。しかし、そのようなツアーが充分に備えられているとは言いがたい。このようなインバウンドのニーズを鉄旅の面から活かしたという点で、着眼点が非常に優れていることを高く評価したい。
準アマチュア賞 評価表
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一般部門 準アマチュア賞
【選べる出発・帰着】インスタ映えスポットも満載!良縁祈願・出雲大社と人気列車でめぐる山陰の旅
「インスタ映え」とうトレンドを取り入れながら名所観光をを網羅でき、個人のスケジュールやニーズに対応できうるという工夫も感じられ、参加者の満足度の高さが期待できる企画である。

五十嵐 匡一さん(月刊「旅の手帖」編集長)
コースとしては非常にオーソドックスなものだと思いますが、山陰の主要な観光ポイントをしっかりと抑えているところに魅力を感じました。鉄道好きでなくても、全く抵抗なく参加できるいい企画だと思います。また「インスタ映え」という言葉も使いながら、旅行意欲をそそる企画に仕上がっています。
芦原 伸さん(「旅と鉄道」統括編集長、日本旅行作家協会専務理事)
自分のスケジュールに合わせて選べるという、個人旅行に近い感覚が嬉しい。短い日程のなかに寝台夜行列車や蒸気機関車、ローカルな一畑電車、なかなか乗る機会の少ない智頭急行線など鉄道ファンも納得、大満足のツアー計画である。
井門 隆夫さん
((株)井門観光研究所、関西国際大学人間科学部経営学科准教授)
いま流行りの「インスタ映え」を取り入れて出雲大社など山陰の名所を巡る旅はごく普通に存在するように見えますが、かえって新鮮であると思います。参加者のスケジュールに合わせて出発、到着時間を分けた点は今後の旅行商品に求められるものでしょう。応募された方のご両親の経験を踏まえての提案ということであり、親思いの作品であるとも思いました。
準アマチュア賞 評価表02
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