今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
 
 
グランプリ 「怪奇!!トロッコ列車 京都保津川2時間サスペンス」

関口 知宏さん
一見簡単なお遊び企画のようで、実現は簡単ではないはず。 今いちばん真っ先に切り落とされやすいだろう遊びを切り落とさなかったこと。

榎本 聖之さん
「怪奇!!」「サスペンス」なんて言うと、おどろおどろしい雰囲気ではありますが、その通り、とても「ゾクゾク感」がありました。これは、「恐怖」ではなく「楽しさ」のゾクゾク感です。 今ある鉄道資源を斬新なアイディアにより有効活用していて、アピールポイントを読んでいるだけで、参加者や運営者の楽しんでいる姿が一番具体的にイメージができたので、この作品を選びました。

矢野 直美さん
知った瞬間に乗ってみたくなりました。アイデアが秀逸。「こういうアイデアがあるんだ」と、さまざまなローカル線で、それぞれの土地柄を生かしながら、 時間帯や季節を問わずさまざまなアイデアが生まれるきっかけになる企画でもあると思います。

 
 
 
 
準グランプリ 「人気列車でめぐる!九州一周」

オオゼキタクさん
九州を自由旅行で旅していると、いつも少し歯がゆいのです。特急やイベント列車に魅力的なものがたくさん走っていて、鉄道好きでなくても利用者も心から楽しんでいる様子だからだ。各駅停車で一つ一つの町をめぐる旅もいいが、列車そのものが観光要素をたっぷり含む九州を、心ゆくまで味わい尽くす旅をしてみたい。個人ではなかなかここまで組み込むことは大変。 企画立案者に拍手です。

栗原 景さん
タイトルはオーソドックスですが、行程を子細に見ると、担当者の方の執念……もとい、熱い思いが伝わってきました。これだけ多くの要素を盛り込みながら、無理のない行程になっており、鉄道と旅の楽しみが高い次元で調和しています。 特に3日目の南阿蘇鉄道。鉄道にこだわりすぎると、つい宮地でもう少し時間をつぶして、トロッコ列車の「ゆうすげ5号」に乗りたくなります。それをこらえて通常列車に乗車し、阿蘇・大観望の見学時間を十分とっているところに、企画された方のプロ意識を感じました。

豊岡 真澄さん
今が旬の九州観光列車を存分に乗ることができ、九州一周できちゃう素敵な企画!関東圏の私からすると、きっかけがないと九州一周はなかなかできないんじゃないかなぁと思ったので♪


 
 
 
 
審査委員特別賞 「ブライダルトレイン in ひたちなか海浜鉄道」

井門 隆夫さん
鉄道ファンなら鉄道に囲まれて人生の転機を過ごすのは最高の時間でしょう。その点、鉄道会社のみならず、町の応援団のお祝いもいただき過ごす企画を特別賞にしました。この企画なら、多くのローカル線へも応用可能かもしれません。

榎本 聖之さん
まず、鉄道ファンなら誰でも憧れるシチュエーション。しかもその実現のために、震災復興中のひたちなか海浜鉄道や地域の皆様が一緒になってお二人の結婚を盛り上げる、という企画は、お二人の幸せを祝うだけではなく、その地域の皆様にとっても、明るい気持ちにさせる素敵なドラマだと思いました。

矢野 直美さん
ローカル私鉄ならではの楽しい企画だと思います。そして鉄道会社にとっては収益や宣伝となり、セレモニーの方や参加者にとってもすばらしい思い出なり、みんなにとってプラスの効果が生まれる幸せな企画。 こういったセレモニートレイン、たくさん増えていってほしいです。


 
 
 
 
審査委員特別賞 「あけましておめde鈍行列車のお正月」

芦原 伸さん
参加者の8割が1名で、そのうち7割が女性というのは驚きです!”シルバー鉄女”を開発したという点で大評価!

鉄旅ガールズさん
細かいイベントが非常に工夫されていて楽しそう! 本来、鉄道に興味の無さそうな年配のご婦人に人気が高いということは、乗り継ぎ、移動ルートなど、いかに参加者に負担をかけないかをよく考えられているのだろうと思いました。

榎本 聖之さん
これからの高齢化社会において、一人で年末年始を過ごされる方も増えていく中で、年末年始は誰かと過ごしたい、という思いを持つ方も多いと思います。 そんな中で、高齢の方がお一人でも気軽に安心に参加でき、そこで友達も作ることができるツアーというのは、今後さらに必要になっていくと思います。


 
 
 
 
東北応援賞 「鉄道旅情東北「絆」でつなぐ三陸路2日間 」

関口 知宏さん
ツアーと東北支援の、単なる用語の折衷でない点で選びました。

オオゼキタクさん
我々にとって、復興支援で実際東北を訪れることは少し勇気の要ることであったりします。この困難な状況で旅行を楽しむことができるか、食べ物や行程の安全にも不安がどうしてもつきまとってしまうからです。しかし、今まで通りのルーティンがまったく通用せず、予想もできない状況下でこそご担当の方の企画力、即応力の真価が問われた状況でもありました。東北へ足を運びたくなる大きなモチベーションは「現地の人に会える、話を聞ける」だと思う。そこに目をつけ、生きている街を体感してもらおうと企画された【がんばろう三陸 復興応援ツアー】は参加してみたいなと思いました。

矢口 正子
鉄道の東北応援ツアーとなると三陸鉄道が主となりますが、三陸鉄道とあわせてほかの被災地の復興を応援する気持ちが上手にこめられたツアーだと思いました。