今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
2016 審査員メッセージ

芦原 伸
芦原 伸(あしはら・しん)
「旅と鉄道」編集長、日本旅行作家協会常任理事

ますます鉄旅の磨きがかかってきたようです。列車や車両の研究もされ、しかも、旅情や観光名所を見落とさず、充実したツアー商品が並びました。選ぶのがいよいよ大変になってきた観があります。
『旅鉄web』
井門 隆夫
井門 隆夫(いかど・たかお)
(株)井門観光研究所、高崎経済大学地域政策学部観光政策学科准教授

鉄旅とひと言で言いますが、年々「どこに行く」という旅のスタイルから、「そこに行く」という目的ありきの旅へとシフトしているように思います。観光列車などはその典型です。「数ある宿のなかから当館をお選びいただきまして」と語る女将の宿がどんどん潰れるように、「行き先を決めて選ぶ」という古い発想を捨て、「そこに行く。それはどこにあるの?」というニーズに応えるという発想が必要な時代。距離を感じさせず、企画勝負の旅をこれからも作っていって欲しいと思います。
井門観光研究所
榎本 聖之
榎本 聖之(えのもと・きよゆき)
バー銀座パノラマ渋谷店オーナー

最近「モノ消費」から「コト消費」へ、という言葉をよく見聞きしますが、この鉄旅ツアーの数々を見ているとまさしく「コト消費」の代名詞となるような作品が多くあり、今後も鉄旅ツアーの更なる発展を見込むことができると強く思いました。これからも鉄旅ツアーだからこそできる、たくさんの楽しい「コト」が生まれていくことを願っています。
バー銀座パノラマ渋谷店
大塚 圭一郎
大塚 圭一郎(おおつか・けいいちろう)
共同通信社編集局経済部次長、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」執筆者

旅行会社部門の応募作品は「プロならではの企画力」が光る応募作品が目立った。そんなプロとしての強みを発揮して参加者に数々の発見と特別な体験を提供し続けることこそ、スマートフォンを使って指先だけで旅行の切符や宿泊先を手配できてしまうIT時代を迎えた旅行会社のレゾンデートル(存在意義)になると確信している。各社が胸を張って世に出した力作が競う舞台として、鉄旅オブザイヤーは重要な役割を果たしている。今回始まった一般部門では鉄道ファンのニーズにきめ細かく対応したり、訪問先の地元自治体への経済波及効果が期待できたりといったそれぞれの魅力を持つ作品が集まり、提示された新鮮な視点や斬新なアイデアに旅行会社や鉄道会社といったプロも目からうろこが落ちたのではないだろうか。
汐留鉄道倶楽部
栗原 景
栗原 景(くりはら・かげり)
フォトライター

今回からアマチュアの方による一般部門も登場し、ますます選考が楽しく大変になりました。こちらは、今後より門戸を広げて、プロの人たちが発想できない、斬新なアイディアが生まれてくるような形になることを期待します。鉄旅オブザイヤーも6回目ということで、ますますアイディアが豊富になってきました。新幹線が開業する一方でローカル線や長距離列車の廃止も続く鉄道業界ですが、「パッケージツアー」という枠にとらわれない作品が、さらにたくさん生まれてくることを楽しみにしています。
栗原景オフィシャルブログ
杉山 淳一
杉山 淳一(すぎやま・じゅんいち)
フリーライター

審査資料の「苦労談」「お客様の感想」「社員様の感想」を毎年楽しく拝見しています。気づきを与えてくれる作品がたくさんありますね。レポート欄を見て 数字に表せないけれど感心したところ、素晴らしいところがある。高得点にならなかった作品を企画した人もガッカリしないでがんばってください。お客様の笑顔が真実です。
新汽車旅日記
南田 裕介
南田 裕介(みなみだ ゆうすけ)
ホリプロアナウンス室担当マネージャー。

毎年、企画がどんどん増えていくのでとても楽しく審査させていただきました!と同時に、年々企画が多様化していっているのをみると、その分、旅行会社のスタッフの皆さんが動かれている様子が目に浮かび、とても頭が下がる思いです。アマチュア部門に関しても、ユニークな作品が多く、お客さんに楽しんでいただくためにいろいろ試行錯誤されてきたことがひしひしと伝わります。
ホリプロオフィシャルサイト
矢野 直美
矢野 直美(やの・なおみ)
旅をしながら「撮って書く」フォトライター

毎年、審査をさせていただきながら鉄道旅している気持ちになります。日本は本当に美しい風景と四季がありますね。そして鉄道は旅はもちろん、技術や思いなど、人がつないでいるものだからこその物語があり、それを感じさせていただけるツアーに感動します。地元愛の素晴らしさ、鉄道愛のパワーを、今回もしみじみと実感させていただきました。
矢野直美オフィシャルブログ