今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
鉄旅オブザイヤー 2014授賞式レポ

2015年2月4日「第4回鉄旅オブザイヤー2014」が埼玉県大宮の鉄道博物館・鉄博ホールにて執り行われました。

当日は、受賞された方々をはじめ、鉄道関係者、実行委員関係者、マスコミ報道関係者、審査員の方々におこしいただきました。司会は今回で4回目となる女子鉄アナウンサーの久野知美さんと、鉄道大好きタレント「ダーリンハニー」の吉川正洋さんのお二人に担当いただきました。

まずは開会にあたり、丸尾実行委員長より挨拶がありました。「今回で4回目となる鉄旅オブザイヤーは、鉄道旅行はもとより、国内旅行の魅力発信を目的に実施しており、今回は過去最高となる18社95作品の応募を頂きました。今回たくさんの応募を頂いた企画担当者の方々の旅行企画に対する熱い思いと、新しい価値を世に送り出す豊かな創造力が今後ますます重要な役割をはたしていきます。」とのコメントをいただきました。


まずは受賞作品のプレゼンテーションです。

★(株)ジェイアール東海ツアーズ★
「親子で行く修学旅行 発見!東海道新幹線のおしごと」

企画担当:依田さん、中村さん 東海道新幹線開業50周年を記念して、子どもとおとなが一緒に、東海道新幹線の安全運行を支えるいろいろな仕事を体感できる旅を企画。100組以上の親子に参加いただきました。 特別授業として①回送線②マルチプルタイタンパー作業実演③打音検 査体験④ドクターイエロー見学⑤運転台観測ドーム体験⑥ダイヤ作成体験⑦車掌体験etc 車両基地では社員手作りの横断幕で歓迎があり、新幹線の安全運行を裏方で支えている社員の方々が自らの仕事を活き活きと熱心に説明していたとのことです。

★(株)読売旅行★
ゆったりめぐる思い出の九州鉄道の旅!
「乗り放題切符アクティブ65」利用 別府温泉&ロマンチック長崎 九州横断7つの鉄道物語3日間」
企画担当:上田さん ツアーのできあがったプロセスは、①貸切バスを使わない②乗り放題切符アクティブ65を利用③九州の7つの列車を利用④一度は行ったことのある観光地⑤少人数催行の取消リスクを軽減etc…  貸切バスの運賃制度が変更になったことを契機にアクティブ65を使用したことが新しく、非鉄誘引力を感じさせる作品です。

★(株)日本旅行★
「SLブライダルトレイン・パッケージプラン」

企画担当:山中さん、(大井川鐵道)山本さん ① 単発ではなく通年販売②かゆいところに手が届く③マニアが泣いて喜ぶアイテム満載④ほとんど鉄道施設内で実施.....そして地元沿線の人々もお祝いムードになり、(自然発生的におこり、涙が出る思いであったとの事)地元の人々にも受け入れられる企画でした。「鉄道にゼロポストがあるように人生のゼロポストを体験頂ける企画(人生の出発点として)」

★クラブツーリズム(株)★
「ななつ星in九州」と「飛鳥Ⅱ」夢の競演 大地と海をめぐる豊穣の九州」

企画担当:首藤さん ななつ星が運行すると知った時に「この組み合わせを実現したい」という強い想いがあった。実現まで2年かかりました。長い期間、この気持ちを組んで頂きご協力頂いた様々の方に感謝します、と首藤さん。2014年元旦に受付開始、28名定員に対し400名以上が応募。厳正な抽選を行いました。ななつ星・飛鳥Ⅱの確保に苦労もしたが、(ななつ星の)客室に初めて入った瞬間のお客様の喜ぶ顔は今でも忘れられないそう。これからもテーマ性の高いものを企画・提供していきたい、との意気込みをいただきました。

★クラブツーリズム(株)★
「三陸鐵道・北リアス線を全線走破 新型お座敷車両を貸切運行「お・か・し・な列車」2日間」

企画担当:滑川さん 実は入社4年目で本格的に企画した初めてのツアーだったそう。三陸鐵道4月全線開通もあり、あまちゃんに続く企画を地元の皆さんと相談をした結果、新型のお座敷列車を利用することができる運びに。滑川さん「但し、人気でなかなか取れないという事もあり苦労しました。列車の旅とお菓子を楽しんでもらうツアーにすることにしたのですが、お菓子を地元の特産品を使うことで、地元の方々とのふれあいもあり、ツアーに参加頂いた方と地元の方がつながるきっかけになったことは本当に嬉しく思います。」


そして、いよいよ受賞作品の発表です。(上位から発表してまいります!)

 グランプリ
鉄旅オブザイヤー2014、栄えある「グランプリ」の受賞は、
クラブツーリズム株式会社、首藤さんの作品
『「ななつ星in九州」と「飛鳥Ⅱ」夢の競演 大地と海をめぐる豊穣の九州』です。
首藤さん:「グランプリを取りびっくりしています。ご協力頂いた方々に感謝します。賞金はチームのみんなで飲みに行きます!」
準グランプリ
つづいて「準グランプリ」は、
株式会社ジェイアール東海ツアーズ、依田さん、中村さんの作品
「~親子で行く修学旅行~ 発見!東海道新幹線のお仕事」
中村さん:「我々の企画というよりは、JR東海さんの協力なしにはあり得なかったツアーです。 次回も同じような企画をしてほしいとの要望をいろいろなところから頂いているので、これをきっかけに、シリーズ化できればいいと思っています。」
審査員特別賞 2作品
つづいて「審査員特別賞」、2作品です。
まず、1作品目は、
株式会社日本旅行、山中さんと大井川鉄道株式会社、山本さんの作品
「SLブライダルトレイン・パッケ-ジプラン」
山中さん:「今後も通年販売をしていきます。次回は大阪環状線でやりたいと思っています。」 山本さん:「日本旅行さんとのすばらしいパートナーシップを続けて末永くやっていきます。」



2作品目は、
クラブツーリズム株式会社、滑川さんの作品
「三陸鉄道・北リアス線を前線走破 新型お座敷車両と貸切運行「お・か・し・な列車」2日間」
滑川さん:「実は私も鉄道マニアなんです(笑)。受賞は大変光栄なことです。 協力頂いた皆様方に感謝の気持ちを忘れずに今後も企画をしていきます。」

ルーキー賞
そして今年、新設された「ルーキー賞」は、
株式会社読売旅行 上田さんの作品 『ゆったりめぐる思い出の九州鉄道の旅「アクティブ65」利用、 別府温泉&ロマンチック長崎 九州横断7つの鉄道物語3日間』
上田さん:「読売旅行として始めての受賞は喜ばしく、今後の励みになります。
次も是非、期待していてください!」

審査員の皆様より頂戴したコメントを抜粋してご紹介いたします。

関口友宏さん(俳優、旅人)
鉄旅ツアーはお客さんを通して、時代のニーズや気分、或は世相を反映するものなのかも知れないと感じ始めました。

オオゼキタクさん(シンガーソングライター)
ただ単に珍しい列車に乗れる、旅を楽しめるというだけでなく、「誰かに楽しんでもらいたい」「誰かと一緒に楽しみたい」いう思いを実現してくれる作品に沢山出会うことができ、とてもワクワクしました。僕みたいに一人旅が好きな人も、たまには「喜びを分かち合う旅」に出かけてみると新たな発見があるかもしれません。そろそろ「ななつ星」の積立貯金を始めてみようと思います(笑)

そして、表彰式のあとは、特別企画!
今回の司会を務めて頂いた女子鉄アナウンサーの久野知美さんと、「ダーリンハニー」の吉川正洋さん、それから芸能プロダクションマネージャーの南田裕介さんの3名がプロデュースした旅行商品のプレゼンテーションが行われました。
名づけて「この企画、採用?不採用?」
鉄ヲタ目線での旅行企画のプレゼンでして、受賞者の方々の判定により、採用・不採用を決めるというユニークな内容でした。

プレゼンしたツアーの内容は、全国のいろいろな車両を繋ぎ合わせ、且つ、88か所の鉄道博物館を回り、且つ、恋の要素を押さえる、という恐ろしい(?)旅行商品でありました。結果は…..残念ながら「不採用」。
しかしながら、3人のトークが鉄ヲタ目線バリバリで何故か所々納得がいってしまうところもあり、プレゼン中は終始、会場の笑いを誘っていました。

こうして第4回鉄旅オブザイヤーは大盛況の中で無事に終了しました。
過去3回より更にパワーアップしたユニークで夢のある「作品」の数々が紹介され、そして鉄道好きに限らず、参加されたお客様みんなの笑顔が感じられる、そんな表彰式でした。
今後も「旅のプロが企画する鉄道旅行はこんな素敵なものがある」ということを広く発信していきたいと思っています。