今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
鉄旅オブザイヤー 2011授賞式レポ

2011年1月26日、世間の鉄道人気にも後押しされ、記念すべき第1回鉄旅オブザイヤー授賞式が大宮は鉄道博物館にて執り行われました。

会場が、表彰対象者、鉄道関係者、実行委員関係者、マスコミ関係者、そして「ママ鉄アイドル」の豊岡真澄さんをはじめとする審査委員の方々で埋め尽くされるなか、実行委員長 田川博己の挨拶で、授賞式は幕を開けます。



今をときめく松山ケンイチさん、瑛太さんが出演する映画『僕達急行A列車で行こう』の予告編が上映されると、ステージに登場したのが女優村川絵梨さん。記念すべき第1回授賞式のプレゼンターで す。

村川さんにより各賞の受賞者が発表されていきます。(各賞は、グランプリ、準グランプリ、東北応援賞、審査員特別賞(2作品)で構成)会場内は、集まった方々の胸の高鳴りで包まれていました。

まずは、審査員特別賞2作品。
1作品目は、(株)日本旅行の瀬端さん企画の「ブライダルトレインinひたちなか海浜鉄道」。車両を貸し切っての結婚式。「鉄道ファンにとって、自分のために列車を走らせることが出来ること、それが最愛の人と一緒の汽車旅ならば、これに勝る幸せはないでしょう。」と瀬端さん。

2作品目、これまた(株)日本旅行の清水さん企画の「あけましておめde鈍行列車のお正月」。年末年始を一人で過ごすお年寄りをターゲットにしたゆっくりとした鉄旅。清水さん曰く、「楽しい仲間と、ゆっくり鉄旅+地元の美味しいものを食べられる。そして素晴らしい出会いの場にもなります。」と。


続いて、準グランプリ。

受賞したのは、近畿日本ツーリスト(株)の小泉さんが企画した「人気列車でめぐる!九州一周」。「九州新幹線」と九州内の7つの「人気列車」に乗車して九州を存分に楽しむ4日間の特別コース。 「お客様からの『楽しそうだから参加したい』の一言が最大の褒め言葉です。」という企画職人らしいコメント。







残るは、東北応援賞とグランプリ。

東北応援賞を受賞したのは、クラブツーリズム(株)の女性企画担当者の旭岡(ひのおか)さん企画の「【がんばろう三陸復興応援ツアー】港に再び鳴り響く・・・鉄道の音、船の汽笛、朝の喧騒鉄道旅情東北「絆」でつなぐ三陸路2日間」。震災後、観光のために被災地の視察をして良いのか、といった葛藤や、はじめて被災地を視察した折、何故もっと早く被災地を訪れ企画につなげなかったのか、という自責の念にかられた想いを語られました。思わず言葉を詰まらせ、涙がこぼれる場面もあり、会場の深い共感を呼びました。

そして、最後にいよいよグランプリ。 

第1回鉄旅オブザイヤーグランプリに輝いたのは、(株)JTB西日本企画、「怪奇!!トロッコ列車京都保津川2時間サスペンス」。
グランプリに選ばれた瞬間、企画に携わった宮地さん、佐々木さん、鹿海さんの3人からは、心からの喜びを大きなガッツポーズで表現!

グランプリに輝いたこの企画は、普段は日中しか走らない嵯峨野トロッコ列車を夜間時間帯に走らせて、保津川の暗闇を舞台にした一夜限定の様々な演出を楽しむツアー。
斬新で愉快なツアーであることもさることながら、コント仕立ての作品紹介には会場大爆笑。
常に人を楽しませるという気持ちがグランプリを手繰り寄せたのでしょう。

すべての受賞を終え、村川さんから「これからも私の世代も楽しめる、素敵な鉄旅の企画をどんどん生み出してください。」と受賞者へ応援メッセージが送られました。

こうして、第1回鉄旅オブザイヤー表彰式は盛会裏に終了いたしました。
審査員で、表彰式自体にもご出席いただいた、旅の手帖編集長の矢口さんからは「あんなに授賞式が面白くなるとは思いませんでした。笑いあり涙ありで、式後にお話しした受賞者の方が『好きじゃなきゃできません』と言っていたのも印象的でした。」というメッセージをお寄せいただきました。 来年も実施されるであろう第2回鉄旅オブザイヤーのグランプリはどんな鉄旅になるのでしょうか??魅力ある鉄旅を生み出すべく努力する企画担当者の斬新な発想を期待です!!